対談 井上雄彦×釈徹宗

「なぜ我々は漫画に宗教性を感じるのか」

『バガボンド』の武蔵はどんな境地に向かうのか?井上漫画の大ファンである釈先生が、その魅力の秘密と、漫画が宗教を喚起する理由に迫る。

釈 徹 宗:どうして我々は漫画に宗教性を感じるのかという件ですが、それは漫画が記号を多用することで発達したからではないかと思うのです。

井上 雄彦:「聖性」とおっしゃったんですけど、その聖なる感じというものが、 あるハードルを超えると漫画に描かれた人間の顔で出せるような気がするんです。

インタビュー 小林よしのり 聞き手・渡邊直樹

自称保守の人々には”公”の観念がなく、
国家権力に媚びているだけ

『差別論』でスタートした小林よしのりの『ゴーマニズム宣言』。
『脱正義論』を経て、個と公をテーマにした『戦争論』『天皇論』へと進み、『大東亜論』に結びついた、この間の世界と日本の情勢の変化と自身の作品を総括し、最新作『新戦争論』について語る。

鼎談「マンガも宗教も、めちゃめちゃおもしろい」

宗教団体が関わりをもつ信ずる宗教は違えど、マンガ大好きな三人が、宗教のことがよくわかるマンガについて熱く語る。

鼎談「宗教、宗教団体によるマンガの特徴は何か?」

宗教団体が関わりをもつマンガの現状と宗教団体ごとの特徴、そこから見えてくるものについて、日頃から国内外の宗教資料・データを収集し、分析している宗教情報リサーチセンターの三人に語り合ってもらった。あわせて宗教マンガリストも掲載した。

特集「マンガと宗教」

日本の宗教もマンガも、世界の中で独自の発展をとげてきた。近年では、「聖☆おにいさん」のヒットが記憶に新しいが、この数年でいつのまにか宗教をテーマとしたマンガがふえている。仏教、神道、キリスト教、新宗教からカルトまで、これだけ多くのジャンルの宗教がマンガで描かれるのも日本ならではのことである。宗教をテーマにするといっても、内容的にはいくつかのパターンがある。

  1. 宗教の教義や宗祖の生涯を描いた「絵解き」マンガ。
  2. 宗教の場(寺や神社など)を舞台とするマンガ。
  3. 宗教がかかえる問題(聖と俗の両義性)を描くマンガ。
  4. 人の生と死が根底に流れ、読者がおのずと宗教性を深く味わうマンガ。
なぜ我々は漫画に宗教性を感じるのか
井上雄彦×釈徹宗 …… 18
手塚治虫における仏教『ブッダ』と『火の鳥』
四方田犬彦 …… 66
漫画版『風の谷のナウシカ』アニメ版との違いとその宗教性
中村圭志 …… 74
「エヴァンゲリオン」という物語マンガ、神話、宗教
大泉実成 …… 80
小林まことの長谷川伸
伊藤比呂美 …… 94
烈しい意欲の彼方に佐川美代太郎の宗教絵本
呉智英 ……102
石森章太郎と松本零士
辻友貴 ……110
マンガは宗教をいかに描いてきたのか
南信長 ……118

テーマ

「イスラーム国」、カリフ(制)とは何か
髙岡豊
ハラールとハラール・ビジネスブーム
阿良田麻里子
民俗宗教としてのカクレキリシタン
宮崎賢太郎
四国霊場の開創一二〇〇年
浅川泰宏

レポート

集団的自衛権と宗教界の反応
島薗進
幸福の科学とワールドメイト
藤倉善郎
大きなヴィジョンを足もとから実践する知
佐藤壮広

「宗教と現代がわかる本2015」

 渡邊直樹 責任編集

 A5判

 296頁

本体価格 1,600円+税

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